お金について調べていると、「生活防衛資金」という言葉を見かけることがあります。
最初は何となく意味が分かりそうな言葉ですが、改めて考えてみると、「何のためのお金なのか」は意外と分かりにくいものです。
生活防衛資金とは、簡単にいうと、病気やケガ、失業、急な出費など、普段とは違うことが起きたときに生活を守るためのお金です。
今回は、この生活防衛資金について調べてみて、自分なりに考えたことを書いてみます。
生活防衛資金は何のためのお金なのか
普段は仕事をして、給料をもらって、そのお金で生活しています。
家賃を払ったり、食費に使ったり、必要なものを買ったりします。
特に問題なく生活できていると、毎月給料が入ってくることをあまり意識しないかもしれません。
でも、病気やケガをして働けなくなったらどうでしょうか。
仕事を辞めることになったらどうでしょうか。
収入が減ったり、なくなったりしても、生活に必要なお金までなくなるわけではありません。
家賃や食費などの支払いは続きます。
そこで必要になるのが生活防衛資金です。
普段から使うためのお金ではなく、何かあったときに生活を続けるために取っておくお金と考えると分かりやすいと思います。
どんなときに使うのか
生活防衛資金を使う場面として考えられるのは、例えば次のような場合です。
- 病気やケガで働けなくなった
- 仕事を辞めて、次の仕事を探すことになった
- 急にまとまったお金が必要になった
- 予定していなかった出費が発生した
どれも、できれば起きてほしくないことです。
だからこそ、普段から「もしこうなったらどうするか」を考えておく意味があります。
生活防衛資金は、何か起きたときに初めて用意するものではなく、何も起きていないときに準備しておくお金です。
お金があることで、少し余裕を持てる
生活防衛資金について調べていて、私が一番大きいと思ったのは、金額そのものよりも余裕を持てることでした。
例えば、仕事を辞めることになったとします。
貯金がほとんどなければ、「早く次の仕事を見つけないと」と焦ることになります。
もちろん、仕事を探す必要はあります。
ただ、生活できるだけのお金があれば、少し状況が変わります。
「もう少し条件を見てから決めよう」
「今は休んでから仕事を探そう」
といった選択肢を持つことができます。
病気やケガをしたときも同じです。
生活費のことばかり考えて、無理をして働く必要がなくなります。
生活防衛資金があることで、お金の心配を少し減らして、そのときに必要なことを考える時間を持てるわけです。
生活防衛資金は「時間」を確保するためのお金でもある
以前の記事で、お金を「時間」という視点から考えることについて書きました。
生活防衛資金について考えていると、ここにもつながってくると思いました。
私たちは働いて、その対価として給料を受け取っています。
だから、収入がなくなったときに生活できるだけのお金があるということは、働かなければならない時間を少し先に延ばせるということでもあります。
病気になったときには、休む時間を確保できる。
仕事を辞めたときには、次の仕事を探す時間を確保できる。
つまり、生活防衛資金があることで、いざというときに「すぐに何とかしなければならない」という状況を避けやすくなります。
お金を持っていることそのものより、お金があることで選べる時間が増えることに意味があるのかもしれません。
使わなかったら無駄なのか
生活防衛資金は、何も起きなければ使いません。
そう考えると、「使わないお金を持っておくのはもったいない」と思うかもしれません。
私も、普段使わないお金を置いておく意味について考えました。
でも、生活防衛資金は、使わないことにも意味があります。
何も起きずに生活できているなら、それはそれでいい。
そして、もし何か起きたときには使える。
「もしものことがあっても、しばらくは大丈夫」と思えるだけでも、普段の生活で感じる不安は変わってくると思います。
保険と少し似ているかもしれません。
実際に使うことがなくても、必要になったときのために備えておく。
生活防衛資金も、そのようなものだと考えています。
私も生活防衛資金を別に確保している
私自身も、お金について勉強して生活防衛資金という考え方を知ってから、生活防衛資金として使うお金を別に確保しています。
意識しているのは、次の仕事を見つけるまでの期間と、病気やケガへの備えです。
働けなくなったときに、「生活費がなくなるから、すぐに働かないといけない」とならないようにしておきたい。
仕事を辞めたときも、お金のためだけに焦って次の仕事を決めたくない。
そのための余裕として、お金を確保しています。
生活防衛資金という考え方を知っておく
生活防衛資金について調べると、「何か月分の生活費を用意する」という話も出てきます。
ただ、最初から具体的な金額を決める必要はないと思います。
まずは、
「もし今、働けなくなったらどうする?」
と考えてみる。
病気やケガをしたら?
仕事を辞めることになったら?
急に大きな出費が必要になったら?
そのときに生活をどうするのかを考えてみる。
そうすると、自分にとって生活防衛資金がなぜ必要なのか、少しイメージしやすくなります。
また、病気やケガ、失業などに対して利用できる公的制度もあります。
すべてを自分の貯金だけで備える必要があるわけではないので、こうした制度について知っておくことも大切です。
まとめ
生活防衛資金とは、病気やケガ、失業、急な出費など、いざというときに生活を守るためのお金です。
何も起きなければ、使わないままになるかもしれません。
それでも、必要になったときに生活を支えられるお金があることで、焦らずに次のことを考えられます。
私の場合は、次の仕事を見つけるまでの期間や、病気やケガへの備えとして、生活防衛資金を別に確保しています。
生活防衛資金があれば、病気になったときに無理をして働かずに済むかもしれません。
仕事を辞めたときも、次の仕事を急いで決めずに済むかもしれません。
そう考えると、生活防衛資金は単に「もしものために貯めておくお金」ではなく、いざというときに自分の時間や選択肢を守るためのお金でもあると思います。
お金について考えるなら、まずは「生活防衛資金」という考え方を知っておく。
それだけでも、自分のお金との向き合い方が少し変わるのではないでしょうか。


