「投資をしたほうがいい」と聞くことはあっても、そもそもなぜ投資が必要なのか、よく分からない人もいるのではないでしょうか。
投資には、お金を増やすことを目指すだけでなく、将来の資産の実質的な価値を考えるという側面があります。
特に、長期間にわたって資産形成をする場合には、インフレによってお金の価値が変化する可能性があります。
この記事では、インフレによってお金の価値がどのように変わるのかを確認しながら、長期的な資産形成でなぜ投資を考えるのかを整理します。
投資はなぜ必要?
資産形成では、将来使うためのお金を長い期間にわたって準備することがあります。
例えば、老後の生活費や将来の大きな支出など、今すぐ使う予定がないお金もあるでしょう。
ここで考えておきたいのが、今と将来で、お金の価値が同じとは限らないということです。
物価が上昇すると、同じ金額のお金で買えるものは少なくなります。
そのため、長期間使わないお金については、単純に「いくら持っているか」だけではなく、将来そのお金でどれくらいのものを買えるのかという視点も必要になります。
インフレでお金の価値はどう変わる?
インフレとは、モノやサービスの価格が全体的に上昇していくことです。
例えば、現在100万円で購入できるものが、物価上昇によって将来120万円必要になったとします。
この場合、100万円という金額そのものは変わっていません。
しかし、以前は100万円で購入できたものが、100万円では購入できなくなっています。
つまり、
お金の金額は変わらなくても、そのお金で購入できるものが減ることがあります。
これが、インフレによってお金の実質的な価値が低下するということです。
インフレ率が毎年同じになるとは限りませんし、将来の物価がどの程度上昇するかを正確に予測することもできません。
だからこそ、長期間にわたって資産を持つ場合には、インフレによる影響も考えておく必要があります。
長期の資産形成では「実質的な価値」を考える
資産形成では、「何円貯めたか」という金額だけに目が向きがちです。
しかし、長い期間をかけてお金を準備する場合には、その金額が将来どれくらいの価値を持つのかも考える必要があります。
例えば、現在1,000万円あれば十分だと思っていても、将来、物価が上昇すれば、現在の1,000万円と同じ金額で同じ生活ができるとは限りません。
特に、老後資金のように数十年先に使う可能性があるお金では、現在の金額だけを基準に考えるのではなく、インフレによる影響も考えておくことが大切です。
これは老後資金に限った話ではありません。
住宅購入や将来の生活費など、長期間使わない予定のお金を準備するときにも同じ考え方ができます。
資産形成では、「いくら持っているか」だけではなく、将来の資産の実質的な価値を維持できるかという視点を持つことが重要です。
投資はインフレによる価値低下に備える選択肢
では、インフレによる資産の実質的な価値の低下に、どのように備えればよいのでしょうか。
その方法の一つとして考えられるのが投資です。
投資では、株式や投資信託などの金融商品を保有し、その価格の上昇や利益の分配などによって資産が増える可能性があります。
そのため、長期間使わないお金については、現金だけで持ち続けるのではなく、資産の実質的な価値を維持・成長させることを目指して、投資を活用するという考え方があります。
ただし、投資をすれば必ずインフレによる価値の低下を防げるわけではありません。
投資した資産の価格が下落することもあり、元本を下回る可能性もあります。
そのため、「インフレが心配だから投資をすればいい」と単純に考えるのではなく、投資にはリスクがあることも理解しておく必要があります。
まとめ
長期的な資産形成では、単純に「何円持っているか」だけではなく、そのお金が将来どれくらいの価値を持つのかを考えることも大切です。
インフレによって物価が上昇すると、同じ金額のお金で購入できるものが少なくなり、資産の実質的な価値が低下する可能性があります。
そのため、将来まで長期間使わないお金については、インフレによる影響を考えながら、投資によって資産の実質的な価値を維持・成長させることを目指すという考え方が必要です。
投資にはリスクがあり、必ず利益が得られるわけではありません。
それでも、長期的な資産形成を考えるのであれば、将来の資産価値を考えるための一つの選択肢として、投資を知っておくことには意味があります。


