投資について調べていると、「リスクが高い」「リスクが低い」という言葉をよく目にします。
「リスクが高い」と聞くと、危険な投資のことだと思うかもしれません。
しかし、投資におけるリスクは、単純に「危険」という意味ではありません。
この記事では、投資における「リスク」とは何なのか、リスクが高い・低いとはどういうことなのかを、具体的な金額を使って説明します。
さらに、投資のリスクと付き合うための基本的な考え方についても紹介します。
投資における「リスク」とは?
投資では、投資した資産の価格が変動します。
例えば、100万円を投資したとしても、将来も100万円のままとは限りません。
価格が上がれば120万円になることもあれば、下がれば80万円になることもあります。
このように、投資した資産の価格が変動し、将来どのくらいの価値になるのか分からないことが、投資におけるリスクの基本的な考え方です。
リスクが高い・低いとは?
では、「リスクが高い」「リスクが低い」とは、どういう意味なのでしょうか。
簡単にいうと、
- リスクが低い → 価格が大きく変動しにくい
- リスクが高い → 価格が大きく変動しやすい
という違いです。
例えば、100万円を投資した場合を考えてみます。
リスクが低いものでは、価格が比較的小さく変動し、
95万円~105万円
のような範囲で動くかもしれません。
一方、リスクが高いものでは、
70万円~130万円
のように、大きく価格が変動する可能性があります。
この場合、後者のほうがリスクが高いと考えます。
ここで注意したいのは、リスクが高い=必ず損をする、という意味ではないことです。
リスクが高いものほど、価格が大きく下がる可能性がある一方で、大きく上がる可能性もあります。
つまり、投資におけるリスクとは、価格や収益がどの程度変動するかという不確実性と考えることができます。
投資のリスクを具体的な金額で考えてみる
「リスクが高い・低い」という言葉だけでは分かりにくいので、実際の金額で考えてみましょう。
100万円を投資したとします。
例えば、価格が10%変動すると、
- 10%上昇 → 110万円
- 10%下落 → 90万円
になります。
20%変動すると、
- 20%上昇 → 120万円
- 20%下落 → 80万円
になります。
30%変動すると、
- 30%上昇 → 130万円
- 30%下落 → 70万円
になります。
| 価格の変化 | 100万円を投資した場合 |
|---|---|
| +30% | 130万円 |
| +20% | 120万円 |
| +10% | 110万円 |
| 変化なし | 100万円 |
| −10% | 90万円 |
| −20% | 80万円 |
| −30% | 70万円 |
このように、価格の変動が大きくなるほど、利益も損失も大きくなる可能性があります。
そのため、投資では「どれくらい利益が出るか」だけではなく、「どれくらい価格が変動する可能性があるのか」も考える必要があります。
投資のリスクにどう備える?
投資のリスクを完全になくすことはできません。
そのため、重要なのはリスクをなくすことではなく、リスクとどのように付き合うかを考えることです。
その基本的な考え方として、「長期・分散・積立」があります。
長期投資
長期投資とは、短期間の値動きだけで判断せず、長い期間をかけて投資する考え方です。
投資した資産の価格は、短期間では大きく変動することがあります。
そのため、短期間の値動きだけを見ると、一時的な価格変動によって大きな利益や損失が生じることがあります。
長期的な資産形成では、こうした短期的な値動きだけで判断せず、長い期間で資産の変化を考えることです。
ただし、長期間保有すれば必ず利益が出るわけではありません。
分散投資
分散投資とは、投資先を一つに集中させず、複数の資産や地域などに分けて投資する考え方です。
例えば、100万円を一つの企業だけに投資した場合、その企業の株価が大きく下落すると、資産全体が大きな影響を受けます。
複数の投資先に分けておけば、一つの投資先の値下がりが資産全体に与える影響を小さくできる可能性があります。
ただし、分散したからといって、損失がなくなるわけではありません。
積立投資
積立投資とは、まとまった金額を一度に投資するのではなく、一定の金額を定期的に投資する方法です。
例えば、100万円を一度に投資するのではなく、毎月1万円ずつ投資する方法があります。
価格が高いときには少ない量を、価格が低いときには多くの量を購入することになるため、購入価格を平準化する効果が期待できます。
積立投資も、損失を防ぐ方法ではありません。
しかし、一度にまとまった金額を投資する場合とは異なり、投資するタイミングを分けることで、購入時期による影響を分散できます。
長期・分散・積立でリスクと付き合う
長期・分散・積立は、投資のリスクをなくす方法ではありません。
それぞれ、異なる方法で価格変動による影響を抑えながら、リスクと付き合っていくための考え方です。
| 方法 | どのような考え方? | 期待できること |
|---|---|---|
| 長期投資 | 長い期間で投資を考える | 短期的な値動きだけで判断することを避ける |
| 分散投資 | 複数の資産や地域などに投資先を分ける | 一つの投資先の値下がりによる影響を抑える |
| 積立投資 | 一定の金額を定期的に投資する | 投資するタイミングを分け、購入時期による影響を分散する |
ただし、長期・分散・積立を取り入れたからといって、損失がなくなるわけではありません。
それぞれの特徴を理解したうえで、自分の資産形成に取り入れることが大切です。
まとめ
投資におけるリスクとは、単純に「危険」という意味ではありません。
投資した資産の価格が変動し、将来どのくらいの価値になるのか分からないことを指します。
「リスクが高い」とは価格が大きく変動しやすいこと、「リスクが低い」とは価格が大きく変動しにくいことです。
100万円を投資した場合でも、90万円になることもあれば、120万円になることもあります。
投資のリスクを完全になくすことはできません。
だからこそ、長期・分散・積立といった考え方を取り入れながら、リスクと付き合っていくことが重要です。
投資にはリスクがあります。
しかし、長期的な資産形成では、そのリスクを理解したうえで投資を活用することが重要です。


